「不動産営業が他の営業職と違うところ」売買仲介のメリットデメリット

営業といっても業界、職種によって様々な違いがある。
そこで今回は他の営業職との違いも見ながら、不動産営業の特徴について比較する。
不動産営業といっても、賃貸仲介、売買仲介、買取再販仕入れ営業、管理などなどさまざまな職種がある。
今回は「家売る女」などでもイメージしやすい不動産売買仲介について、その仕事をするメリットデメリットをまとめてみる。
不動産営業に興味のある人は人は不動産営業のメリットとデメリットを押さえたうえで、ぜひチャレンジしてみてほしい。

不動産新人が思う、不動産売買仲介営業のいいところ
①学歴関係ない
②未経験でも入社しやすい(年齢制限も他業界に比べて優しい)
③若くして大金が手に入るチャンスがある(グレーゾーンが多い)
④良くも悪くも実力主義(数字、売上が全て)
⑤普段会えないハイクラスなお客様と雑談できる。

不動産新人が思う、不動産売買仲介営業の悪いところ
①ブラック企業が多い(求人詐欺、社保なし業務委託、長時間労働)
②世間からの評価が低い(銀行からの評価も低い)

③人の入れ替わりが激しい
④安定は望めない
⑤常に新規開拓、見込みづくりをしなくてはいけない
⑥人間的に問題のある不動産営業マンが多い(悪い奴が多い)

不動産売買仲介のいいところ①
①学歴関係ない
不動産営業は他の営業職と違い、学歴や資格がなくても入りやすい業界である。不動産新人が過去勤務していた証券会社では、そもそも大卒でなければ入社すらできなかった。コネで高卒の人材が入社した際は高卒というどうでもいいことですら社内で話題になり、同じ仕事でも基本給が低かったのは驚きであった。
一方で不動産業界においては高校中退や中卒も珍しくなく、職場で「どこの大学出身なの?」という会話すら他業界に比べあまり話題にすらならないという印象だ。




不動産売買仲介のいいところ②
②未経験でも入社しやすい(年齢制限も他業界に比べて優しい)
一般的に未経験での転職可能年齢は35歳までと言われるが、不動産業界においてはやる気次第で50歳の未経験者でも採用される(大手は無理)
未経験でも入社は可能だが、けして未経験に優しいわけではない点は注意が必要だ。基本的に研修などなく、すぐにOJT。受け身の姿勢だと、ほとんど誰からも声をかけてもらえず、放置プレイで気が付けば辞めている人が多い。

不動産売買仲介のいいところ③
③若くして大金が手に入るチャンスがある(グレーゾーンが多い)
不動産営業は安定という言葉からかけ離れている仕事なだけあって、年齢など関係なく、売り上げ次第、実力次第で若くして大金を稼ぐことが可能である。
会社から信用されれば熱い重要案件や反響などをガンガン任せてもらうことができるため、数字を上げれば上げるほどチャンスが増えていく
また非常にグレーゾーンが広く、個人バックや業務委託費という名目で会社には秘密の収入を得るチャンスも多い

不動産売買仲介のいいところ④
④良くも悪くも実力主義(数字、売上が全て)
上司や役員にゴマすりをしているだけでは生き残っていけないのが不動産業界だ。そもそも売り上げを作れば、上司に気に入られる必要もない。数字を上げれば勝手に上から気に入ってもらえ、チャンスが増えるのがこの業界だ。
数字を出していれば日ごろの仕事内容などに口を出されることもなく、自由な営業活動をすることができる。
逆に数字がなければ、行動を常に監視され、報告をこまめに求められ、新しいことにチャレンジしようものなら全否定され、人格否定にまで発展する。

不動産売買仲介のいいところ⑤
⑤普段会えないハイクラスなお客様と雑談できる。
東京都内の好立地な場所で、駅近で広い家を買おうものなら、普通のサラリーマンでは不可能である。
物件まで車でご案内するとなれば、車内での30分間に普段は時間をもらうことすらできない大物とくだらない雑談をすることができる。これは不動産営業マンにとっては素晴らしい成長のチャンスであり、誰も知らないプライベートを覗くこともできる。
不動産新人「現金で購入されるとのことでしたけど、お仕事って?」
会長「うーんあんまり言いたくはないんだけど、たぶん僕の名前で検索してもらえば出ると思うよ」
不動産新人「すいません勉強不足で。。。え、○○の会長ってマジすか!?」
会長「君は今のうちにもっと本を読んでおくべきだよ」

不動産売買仲介営業の悪いところ①
①ブラック企業が多い(求人詐欺、社保なし業務委託、長時間労働)
不動産会社の求人は社保完備と書いておきながら、社会保険に加入させてくれない会社が非常に多い。正社員と思い入社したのに、実際は社会保険なしの業務委託社員としての扱いを受けたり、試用期間3か月の後に加入してくれるはずの約束がなかったことにされたりと、求人詐欺を聞く機会が非常に多い。
また労働条件に関しても、数字が全ての世界なだけあって、数字が出ていない者に人権などないのが実態だ。普段の長時間労働はもちろん、休みの日でも客の都合に合わせて休日出勤や契約準備などをしなくてはいけない。

不動産売買仲介営業の悪いところ②
②世間からの評価が低い(銀行からの評価も低い)
昔の友人「不動産新人君って今何の仕事してるの?」
不動産新人「今不動産営業してるよ」
昔の友人「えー大変そう」
世間からの評価が低いだけでなく、属性も低い。金融機関からの評価が他業界に比べて低いことは住宅ローンの審査をしてみればよくわかる。
不動産新人「すいません住宅ローンで相談したいお客様案件ありまして」
銀行員「はいどうぞ」
不動産新人「単身者用の35㎡新耐震のマンションを購入希望で年収500万円の方です」
銀行員「お仕事は何されてる方ですか?」
不動産新人「僕と同じ不動産営業ですね。」
銀行員「それだとちょっと厳しくなるかもなぁ。その勤務されてる不動産会社って上場してます?上場してればいいんですけど」
不動産新人「してないです。」
銀行員「不動産営業の人が単身者用のマンションを住宅ローン組むってなると、銀行としてはどうせ誰かに貸すんでしょ?っていう見方になるので頭金多めに入れてもらうことになりそうです。」
不動産新人「あー自己資金が諸費用分しかないみたいで」
銀行員「頭金1割は入れないと難しいかもしれません。。。」

不動産売買仲介営業の悪いところ③
③人の入れ替わりが激しい
不動産業界は「来るもの拒まず、去る者追わず」がスタンスの会社が多いようで、他社の不動産営業マンに聞いても退職者と中途採用が異常に多い。
稼げそうと意気込んで入社した未経験入社のほとんどが脱落する。
歩合で稼ぐが不動産会社の基本のため、基本給は低く生活が常に苦しい。頑張っているのに結果が出ないと、毎月金もなく、長時間労働休日出勤で休みもなく時間もなく、数字のプレッシャーで精神的な余裕もなくという極限状態に陥り、脱落するのも仕方がない環境である。

不動産売買仲介営業の悪いところ④
④安定は望めない
大手はともかく、中堅以下の不動産営業マンに終身雇用という概念はない
仕事自体が波があり、まさに「昼間の水商売」という言葉にふさわしいのが不動産業界だ。調子のよい時はたて続けにチャンスに恵まれ高揚感MAXな毎日を送れる一方で、不調が続くときは心身共に疲弊し、干からびて、声も出なくなってくる。景気や銀行の融資状況に左右されやすく、安定を求める人は避けたほうが良い業界であるのは間違いないだろう。今は良くても数か月後どうなるかわからない、そんな不安定な仕事なのである。

不動産売買仲介営業の悪いところ⑤
⑤常に新規開拓、見込みづくりをしなくてはいけない
家の購入となれば、一生に一度の大きな買い物である。もちろん数年後に住み替えや売却、友人の紹介などをしてくれる可能性はあるものの、ほとんどのお客様とは決済引き渡しが終わった後、連絡をとることは少なくなる
不動産営業に心休まるときなどなく、契約から決済引き渡し業務をしながらも、次の見込みづくり、次の案件づくりをしていかなければ数か月後に地獄を見るのだ。
半年ほど仲良く家探しをしていた客が契約する瞬間などは、やっと契約になってほっとする一方で、来月の見込み客がいなくてマズイなという複雑な心境であった。どれだけ契約や決済で忙しくても、常に見込みづくりだけは続けなくてはいけないところは売買仲介のつらいところだと思う。

不動産売買仲介営業の悪いところ⑥
⑥人間的に問題のある不動産営業マンが多い(悪い奴が多い)
不動産業界で働いていると、社会常識的なマナーを守らない人や、法律上問題ないにしても人としてやっちゃいけないことを金のために平気でやるような人種が多い印象だ。タバコのポイ捨てや、あおり運転をする先輩社員は何人もいたし、実際に車の免停経験率が異常に高い印象だ。
両手で決めたいからと物件の囲い込みをするのは大手ですらやっている始末で、売主を半分騙すような形で媒介をとって買取業者に買い叩かせ、裏で個人バックという名のお小遣いをもらうような営業マンも多い。
買主がちゃんと理解する前に勢いで手付金を打たせ、言いくるめて決済まで話を強引にまとめてしまう営業マンも会社の中では褒められる、それが不動産業界なのだ。

最後に不動産営業を他の営業職の特徴と比較してみる。

証券営業→テレアポや飛び込み営業など、まず話を聞いてもらうことが重要。長時間労働も多いが大きな歩合は期待できない。新規開拓により自分のお客様が増えてくる30代から給料面に期待ができる。
MR→薬や医療の知識が必要。転職が多い。比較的ノルマが緩く高年収。
大卒以上や認定試験など、学歴や資格を求められる場合が多い。
保険会社→アウトバウンド営業中心、初期の顧客集めが大変。
売り物が保険という性質上、景気に左右されにくい。

などなど、代表的な営業職にも様々な特徴がある。

他の営業職に比べ、不動産売買は1つの取り引きにおける額も大きい。
営業として取り引きを成立させれば高額な歩合給が入ってくるのだ。
努力して業績が上がれば上がるほど給与も高くなる。
また、売り上げや成約数などで自分の成果を目に見えて実感することができる。新居や投資用のマンションなど、取り引きをしながらお客様の新しい生活や夢を応援できるのも大きなやりがいだ。
実力さえ発揮できれば20代で年収数千万も夢ではない世界である。

不動産営業はノルマや不安定さもある厳しい仕事だ。
その分挑戦しやすく、頑張り次第で上を目指せる非常にやりがいのある職業でもある。
もし高収入な不動産営業を目指すという人がいるなら、覚悟して挑んでほしいと思う。