不動産賃貸仲介営業マンはトップでも年収800万円が限界?(忙しいけど稼げない現実)

今回は不動産業界に興味がある人向けに、
「お部屋探し」でいつもお世話になる不動産賃貸仲介営業マンの年収の実態忙しすぎるのに稼げない賃貸仲介営業マンの現実についてまとめてみる。

賃貸仲介だけだとトップセールスマンでも年収800万円が限界である。
※もちろん管理職は別

賃貸仲介では身体は一つしかないのに、アポがどうしても被るという場面が非常に多い。
1件の契約ごとに会社に入る利益も少ないため、契約の数をこなす必要があり、その分契約書類や打ち合わせなどで時間を取られることになる。

賃貸仲介の世界ではトップセールスマンでも年収800万円が限界の理由

例)家賃8万の部屋ご契約の単純計算
客から1か月分の仲介手数料8万円+貸主側からのAD100%(広告費)8万円
1契約当たりの売上16万円
繁忙期閑散期平均して毎月10件の契約をしたとして、
16万円×10件=1か月で160万円の売上
160万円×12か月=年間1920万円の売上

もちろん賃料の高い部屋の契約が多ければ売上も多くなるが、逆にADのつかない物件も多いし、仲介手数料半額や無料で営業している不動産会社もあるため年間売上1,920万円以下になる可能性だって高い

不動産営業マンとして年間売上が約2,000万円というのは夢のない話だ。
会社は経費として人件費や広告費や店舗のテナント料等がかかっており、不動産営業マン個人に入る歩合給としてはせいぜい10%がいいところ。
となると
売上約2,000万円×10%=歩合給200万円
固定給300万円+歩合給200万円=年収500万円

しかも不動産賃貸仲介会社の歩合給の仕組みとして多いのが、
・毎月売り上げ70万円以上から歩合発生
・毎月売り上げ80万円以上から歩合発生
という鬼畜な歩合システムを採用している不動産会社が非常に多い。


閑散期は反響も少なく売上目標に達成せず固定給だけもらい、繁忙期は多少歩合給は入るものの、客のアポが被ったり契約が被って物理的時間的に件数がこなせない機会損失が多いというのが賃貸仲介営業マンの実態だ。

広告掲載用の物件情報入力は事務員がやってくれたり、契約に関する業務は契約業務課がやってくれたりと分業制になっている会社だとしても、その分歩合率は減らされるし、いわゆる案内坊主で知識も経験も身につくのが遅くなってしまう。
契約件数が月15件以上になってくると、もはや一人で全ての業務を処理するのは休みなしの長時間労働をしない限り不可能に近い。

仮に土曜日に契約が午前と午後で1件ずつ、合計2件入っているとなれば、もう自分は店舗から動くのは無理に近い。違うお客様から見学したいという要望があっても他の営業にお願いするか、時間か日にちをずらしてもらうしかない。
賃貸物件はすぐ申し込みが入ってしまい土日は物件が動くため、明日には客の興味のある物件がなくなってしまう可能性もあるし、他の不動産会社に問い合わせて見に行ってしまい他決となる可能性だってある。

もちろんお客様からの高い賃料の部屋の反響がたくさんあり、楽な客ばかりですぐ申し込んでくれて、ADがたくさんつく物件ばかり契約できてというラッキーな状態が年中続けば話は別だが、ほぼあり得ない。

賃貸営業マンで仕事ができる人でもせいぜい年収600万円がいいところ。
トップセールスマンに運の良い契約が続いたとしても年収800万円が、物理的にも時間的にも限界
なのだ。